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今月のコラムです2006年10月のコラム

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「ご参考までに、2症例ほど」です。

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こんばんは、院長の岸川です。

8020運動という言葉は耳にしたことがあると思います、80歳で20本(全28本中)の歯が残っているように頑張りましょうということですが、日本人は60歳を過ぎると半分以上の歯を失っており、80歳になると2人に1人は歯が1本も無いというのが現状です。

その失ってしまった歯を如何に機能的・審美的に回復させたか・・・今月のコラムは“ご参考までに、2症例ほど”です。

症例1)〇本〇一 50歳男性

2006/10/04、現在のレントゲンです。この方は、歯の質が脆弱で、これまでに14本の歯を失っており、ご自分の歯の数でいうと歯牙年齢は60歳ということになりますが、現状インプラントによりすべての歯が綺麗にそろっており、その意味では歯牙年齢はハタチです。

向って右下の手前2本が1990年・今から16年前に施術された中空スクリュータイプのインプラントで、当時国内ではインプラント自体への信頼度がまだまだ不透明で、真ん中の自分の歯とつないでいるのが見て取れます。16年経過した現在も特に問題は生じておりません。

向って左上の奥4本のインプラントは1998年・今から8年前に施術したもので、同部は骨の厚みが2mm程しかなく、サイドウィンドウのサイナスリフト法(現在では、国内でも主流の術式)で下あご正中の骨と人工アパタイトを同部へ移植し、骨厚が10mm程に綺麗に増しているのが見て取れます。供給側の下あごの正中部は皮質骨が再生しきってない像が見て取れますが、違和感等一切無く問題はありません。

向って右上の3本のインプラントもほぼ同時期のもので、同部は骨の厚みが5mm程はありましたので、患者さんへ侵襲の少ないソケットリフト法で対応しました、骨厚が10mm程に綺麗に増しているのが見て取れます。

向って右下の奥1本は本日施術したもので、骨質がかなり疎だったので、オステオトーム法で骨密度を増すとともに、日本で1番(当然、世界でも1番)速く骨とひっつくインプラントを使用しました。2ヶ月もすれば歯が入る予定です。

 

症例2)山〇ミ〇子 72歳女性

1991年・今から15年前、初診時のレントゲン写真です。(写真2)当時57歳の時点で10本の歯を失っており、それから15年後の現在・72歳の時点で15本の歯を失っております。年齢相応の残存歯数です。

今年夏までの15年間は保険の入れ歯で過ごされており、ご覧の様なすれ違い咬合ですから、年に何回かは入れ歯の不調を訴えて来院され、入れ歯に対して満足した表情を見せたことも、満足した言葉を発したこともなく、常に不満を口にしておられました。(写真3、4)

また“入れ歯には満足してないけど、インプラントは怖いからイヤ”と常々言っておりましたが、今年夏になって“先生の腕を信用しとるから、先生の思うようにやってチョ、でも上あごだけはどうしてもインプラントするのが怖いからイヤ、でも綺麗にはしてチョ”とご注文を受け、下は奥6本インプラント、上は引っかけの無い入れ歯で対応。(写真5、6)

“綺麗じゃわ〜、ありがと、もっと早うすりゃよかったワ”と色々と口の表情を変えて、永い事手鏡を嬉しそうに見入っておられました。歯牙年齢は20歳位“若返り”、初診から15年経って初めて“満足”を頂きました。万歳・万歳・万歳。

今月も、たくさんの“ノリのイイ、若返り希望の方”お待ちしております。
では、また来月。

 

 

岸川歯科 院長 岸川 裕

 


 

 

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