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今月のコラムです2007年12月のコラム

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「歯は、抜けたままでもいいものか??」です。

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こんにちは、岸川です。

なにかとせわしないこの時期、さあ、コラム書こうと思ったら、6月に引き続き、自宅のパソコンのウィンドウズが故障して開かない。
やむなく、休日、診療所に出てきて、コラム書く事態に・・・。

早速ですが、今月のコラムは “歯は、抜けたままでもいいものか??” です。

患者さんにも、色々な方がいます
 「先生、ここ(ほとんどの方が、奥歯を差しながら)、ずっと昔に抜けてしまってるんですけど(歯医者で抜かれてしまっていることが多いです)、そのままにしてしまっているのですが、大丈夫じゃないですよね?」
と、尋ねる人。
 「先生、ここ(ほとんどの方が、奥歯を差しながらおっしゃられます)、歯、無しで、いいですわ」
と、自分で判断する人。

どちらの方々にも、毎回説明させていただきますが、今回は折角なので、少し詳しく、いきます、ね。

「歯」は役目を持って私たちが「生きて生かされいく」ことに寄与してくれています。
まずは、「咬むことで」食事をとることができます。
次に、「しゃべる」ことによりコミュニケーションをとることができます。
もちろん、審美的にも歯があることは大切です。動物ですと「牙」の役目をしますから、他を威嚇したり、攻撃することにも使います。

また、歯は咀嚼器官の一つとして上下の顎がかみ合うように位置を決めてくれています。ふつう人は動物と異なり、理性的ですから、社会生活の中でストレスを感じます。そのストレス代謝の一環としてブラキシズムといわれる歯ぎしりや喰いしばりを睡眠中に行ないますが、そのときにしっかりと顎を支え、下顎の運動を誘導し、その力に拮抗してくれます。

親知らずを除くと、前歯が6本、小臼歯が4本、大臼歯が4本、上下顎で28本の歯を有していますが、それぞれの歯もそれぞれの役目を持っています。
犬歯(糸切り歯)を含む前歯6本と左右の第1小臼歯は下顎が前後左右に動くときのガイド(誘導)をしてくれます。
そして、左右の第2小臼歯と4本の大臼歯は咬む力をしっかり支えて、下顎の位置決めをしてくれます。
また、それぞれの歯も顎の動きにうまく適合するような形状になっています。

ところが、誰もが理想的な歯の形や歯並びをしているとは限りません。そのために、下顎が変位して、出っ歯や受け口になってしまったり、顎関節症やそれに伴う不定愁訴の原因になることもあります。また、特定の歯への負担が大きすぎると歯槽骨が吸収して、歯はグラグラになってしまいます。
まして、歯が失われてそのままにしておけば、残っている歯への負担過重や歯の位置が変わり、その結果、さらなる歯の喪失への大きな原因となってしまいます。
数本の歯を失っても「咬めるから大丈夫」と自己判断?しないで、「歯の欠損」は、歯科医に診断してもらうことをお勧めします。

では、また来月。

 

岸川歯科 院長 岸川 裕

 


 

 

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