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今月のコラムです2009年5月のコラム

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「セカンドオピニオンはどんなん??その1」です。

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こんにちは、岸川です

ゴールデンウイーク・・・、充電完了。
月中になりますが、早速今月のコラムいきますね。
お題は “セカンドオピニオンはどんなん??その1”です。

医科では、患者さんが複数の医師の診断・診療内容を聞いて、治療を選択した方が好ましいといわれております。特に、ガンの治療ではそれが行われております。

歯科においても、特に歯を抜いたりインプラント治療を受けるにあたっては、重要な事であると思います。

以下症例を示します。

小○○ ○子さん 3○歳 女性
右上②クラウン、上①1②ブリッジは10年位前に他院で装着したものだそうです。

2年前に1度はずれ、半年前にも再度はずれ、近くの歯医者で「中で根が折れているから、何度もはずれるようなら、歯を3本とも抜歯して、4本インプラントにしないといけない」と云われたそうです。

H21.3.11「インプラントについて、費用・期間・どれくらいもつのかを知りたい。」ということで、お友達である阪大病院の先生の紹介で、当院受診されました。
写真A1は初診時のものです。

左右上②に関して精査致しましたところ、まず抜歯する必要も無ければ、もちろんインプラントする必要も御座いませんでした。
右上①に関しては根の破折により唇側の歯槽骨がとけて無くなっており、安易に抜歯するとそこだけ歯茎が盛り上がらないばかりか、1歯だけ長〜い歯を入れなければなりません。
この場合は、仮骨延長術というテクニックを用いて、1〜2ヶ月矯正装置を用いてじっくりと歯を引っぱり挙げながら歯槽骨を再生させることで、歯茎のラインは左右対称になり、前歯2本も左右対称の審美的にバランスのとれた歯を入れることが出来ます。

ということで、
写真A2、A3がブリッジをはずした状態、写真A4が仮骨延長中。
2ヶ月かけてやっと骨も歯茎も再生出来、来週には、インプラントを埋入する予定です。

 


この患者さんは、セカンドオピニオンを採用したことで、歯を2本余計に抜かれることも無く、1本だけ長〜い歯を入れられることも無く、幸運をゲットされました。

この方の様に、処置を受ける前にセカンドオピニオンを立てて幸運をゲットできれば一番良いのでしょうが、多くの方は不適切な処置・手術を受けてしまった後で、“どうもおかしい”と感じてはじめて、セカンドオピニオンを立てているようです。
“転医”とか“逃げてきた”というほうが正しいのかもしれませんが。

後者の症例は、来月取り上げますが、費用や前医への不信感等複雑な問題があり、力になれていないケースもあります。

現在、書店に行けば歯科治療の本も手に入りますし、インターネットでも情報は入ります。
もちろん、その情報が全て、正しいわけではなく、中には無意味な商業出版物もありますし、内容に問題がある場合も多々見受けられます。ただ、その情報を主治医の先生に相談しながら、その情報の適否を選択していくことで、リスクは多少なりと軽減できると思います。

しかし、もっとも良いのはセカンドオピニオンを立てることだと思います。

今月も難症例たくさんお待ちしております。

では、また来月

 

岸川歯科 院長 岸川 裕

 


 

 

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