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今月のコラムです2012年6月のコラム

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「最近の審美歯科って??2012年」です。

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こんにちは、岸川です。

今月のお題は「最近の審美歯科って??2012年」です。

■1例目 ○○美さん  3○歳女性

「上前4本の差し歯の歯茎が再々腫れて押すと痛みを感じる」「口をガバーっと開けて見えるところは全部白くしたい」主訴、母親の紹介で来院されました。初診時写真A1・A2
・5年位前に東京の歯医者で1本10万円のセラミック歯を入れて貰った。
・現在受診している大阪市内の歯医者では(差し歯の材料が)アレルギーのため再々腫れや違和感を感じているのではないかと云われ経過観察中である。(パッチテストは一切していない)
・左上のC5Eブリッジも同じ東京の歯医者で治療をして、5年前はセラミックブリッジを入れていたがパンパンに腫れたので保険の銀歯に交換された。


市立堺病院・皮膚科へ複数の歯科用金属を提供しパッチテストを行った結果、歯科用金属・セラミックに対しアレルギーは無く、単に差し歯の適合不良・根管治療の不良が原因で違和感が出ていたものであり、根管治療をやり直し順番にセラミック歯を装着していきました。上顎2112はメタルボンド、右上6左上456左下56はジルコニアセラミッククラウン、右上754左上7左下76右下57はセラミックインレー。
テレビ関係の仕事上東京大阪を往ったり来たりで忙しく1ヵ月に多くて1〜2回しか来院出来ませんでしたが6ヵ月程で無事仕上がりました。写真A3・A4
歯の治療はしっかりやってあります、あとは定期的にメインテナンスに寄って頂ければオッケーです。

 

■2例目 ○本○○さん  4○歳男性

「左下5詰め物ダツリした」「全体治したい」主訴、ホームページを見て来院されました。初診時写真B1、左下6右下67インプラント埋入時写真B2・B3・B4
・右下奥は11年前脳梗塞で4ヵ月入院と1年寝たきり・リハビリの間にグラグラしてきて抜けたそうで、当時インプラントの話もあったが血液をサラサラにする薬を飲んでいた為断念した。入れ歯は作ったが気持ち悪く使用してなかった。





現在血液をサラサラにする薬の服用はなく下顎の欠損部はインプラントで、上顎の欠損部は他部位補綴物不適合で要再製の為、延長ブリッジで対応致しました。市場の仕事で毎日朝2時に起床夜8時に就寝するので夕方であれば毎日でも来院出来るということでしたが、抜歯して3ヵ月治癒待ちインプラントして2ヵ月治癒待ちの計5ヵ月で無事仕上がりました。写真B5・B6

右上7654321左上123左下7右下5はメタルボンド、左下6右下67のインプラント部は破損防止の為咬合面にジルコニアを用いたセラミッククラウン、左上56左下45はセラミックインレー。


歯の治療はしっかりやってあります、あとは毎日の歯磨きと定期的にメインテナンスに寄って頂ければオッケーです。



 

■3例目 ○○○子さん  7○歳女性 

「左下4が再々痛くなる」「紹介者のKさんや自分の姉妹がインプラントしており、良い話は沢山聞いているので右下をインプラントにしたい」主訴で来院されました。
初診時写真C1・C2、右下4567インプラント埋入・その日に仮歯を入れた写真C3
・インプラントについてはあまり知らないし調べたりもしてない。
・とりあえず痛くないようにしてほしい。
・予算はいくらでもよい、10年はもたせたい。
ということでしたので、古いかぶせ物の交換も含めトータルで治療を進めることになりました。この方は全国展開する上場企業の名物女性社長さんで多忙を極め、常に秘書と御一緒に来院され、2回先3回先迄の来院予約をしていかれました。





途中大病を患い数週間入院する場面もありましたが、歯の治療に精力的に通われなんとか6ヵ月程で無事仕上がりました。上顎すべてと下顎左7654右34567はジルコニアセラミッククラウンですが、破損防止の為噛み合わす部分はジルコニアで仕上げました。写真C4・C5・C6
治療はしっかりやってあります、あとは定期的にメインテナンスに寄って頂ければ10年位全然オッケーです。





5年前にも書きましたが、当院のジルコニアは純度100%で、同じジルコニアでも純度が劣っていたり、精度の悪いCAD-CAM(コンピューターが模型を読み取り作製)による安易で安価なものとは一線を画し、歯茎との親和性、審美性、強度、どれをとっても信頼度はバツグンです。ただ高価な技工装置が必要なので、セラミックス供給がウルトラC級であり、しかも技工所オーナーがええモン好き、ほんまモン好きのスーパーな技工所でしか導入されておりませんので、特に稀少です。

 

PS.
当院で歯槽骨再生テクニックとしてPRGF System を導入して3年が経ちました、すこぶる効果で、当院の再生治療には必要不可欠な存在となっております。

この春3月、PRGF System開発者であるBTI Biotechnology Institute社Eduardo Anitua博士の研修を受ける為また表敬訪問を兼ねてスペインのビトリアまで行って来ました。

スペインといえばEUではギリシャに次いで経済危機が深刻で、ビトリア?どこそれ?って感じでしたが、Anitua先生の診療所兼研究所に行って見てビックリ!

300名のスタッフがAnitua先生個人所有の診療所兼研究所内でインプラント及びPRGFの基礎研究と臨床に携わっているという、日本には無いスケールでとても刺激的でした。
もちろん組織のトップであるAnitua先生のサイナスリフト、スプリット、仮骨延長のオペもライブで見せて頂き、よく考えられた自社開発の器具・PRGF・インプラントを用い最新の根拠に基づいた見事なオペで臨床のヒントが沢山ありました、中でも組織切片を一日中作り続けるだけのスタッフが常勤で働いているのには日本の歯医者には到底マネの出来ないものでした。国が無金利でお金を貸してAnitua先生を応援しているのも分かる気が致しました。写真1・2・3

今月も、難症例たくさんお待ちしております。

では、また来月。

岸川歯科 院長 岸川 裕

 


 

 

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