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■今月のコラム
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テーマは・・・「これからの日本の歯科医療」です。 |
こんにちは院長の岸川です。 10月14(土)15(日)、4年に1度のワールドデンタルショー2006と第5回国際歯科大会がパシフィコ横浜で開催されていたので、お供を連れてのぞいてきました。 デンタルショーでは、最新の歯科医療機器、材料、ソフトを国内外各社が出展していましたが、私の目当てのCTと予防のソフトは、まだまだ、購入意欲をかきたてる程の完成度のものはありませんでした。表面的な華やかさとはうらはらに、歯科医療保険制度が疲弊しきっているので業界・業者にいまひとつ元気がなく、最新機器の開発が思うように進んでないのが気がかりです。 その中でも、以前から目を付けていた、歯の漂白に使う “ビヨンド”(刺激を大幅に低減させたジェルタイプを11月より発売開始するということで、従来のパウダータイプは刺激のクレームが多くこれまで導入を見送っておりました)を、満を持して、発売よりひと足早く導入し、すでに何例かに使用しましたが、非常によい出来でホッとしております 。 国際歯科大会は国内外の演者を招いての講演会で、確か同時に6会場での進行でした。 まえふりはこのへんで、今月のコラムは “これからの日本の歯科医療”です。 まず、歯科医療の定義が治療から今よりさらに予防重視に変わると思います。従来からも欧米では年に数回は定期検診を受診し、患者さんが個人の責任で「歯の健康」を維持するのが当たり前です。ですから、例えば急に痛くなってもすぐに診てもらえない場合もあります。 治療においては、DNAの解明により再生治療が取り入れられるでしょう。現在、チタン製インプラント(人工歯根)を顎に植立しますが、歯根のクローンをつくりそれを顎にインプラントする時代がくるかもしれません。ただ、非常に高価な医療になることは間違いないと思います。 かぶせる歯の技工も変わります。歯科技工士が作りますが、さらにコンピューターのCAD(3次元の読み取り)の進歩により白い歯をもっと安価に短時間で作れるようになると思います。 最後に、今後、口腔内の疾患、特に咬み合わせと全身疾患の関係が今よりさらに解明され、歯科医療がより重要視されることでしょう。 先月は難症例が色々たくさんありました、次の機会に発表したいと思います。 今月も、難症例色々たくさん楽しみにお待ちしております。 ではまた来月。
岸川歯科 院長 岸川 裕 |
岸川歯科 鳳診療所 大阪府堺市西区鳳東町4-308-1
TEL/FAX:072-272-0796