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■今月のコラム
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テーマは・・・「備えあれば、憂いなし その2」です。 |
こんにちは、岸川です。 秘かに期待していたマラソンの高橋尚子選手が北京五輪最終選考となる名古屋国際女子マラソン9キロ地点で失速、27位に終わり、残念に思っていたところが・・、レース後インタビューでは品格の感じられる受け答えで、次も是非応援したくなった、3月9日日曜日夜中、 今月のコラム、早速いってみたいと思います。 お題は、“備えあれば、憂いなし その2”です。 まず、症例です。 初診時のカウンセリング内容 現在、日本に住んでなく、2ヶ月に1回、日本に帰ってくる。 1年半前から上前2|12の揺れが激しくなりだし、堺市の自宅近所の歯科医院で、接着剤で隣の歯同士をつなぐことで、応急的にしのいでいた。 シンガポールでインプラントをしてくれる歯医者を探して受診したが、お互い信頼関係を築くことができなかった。 以上 初診時、上の前歯はぐらぐらで今にも抜けそうで、奥歯も動揺が認められ、硬いものを噛むと痛みがある、とのことでした。 患者さん自身や身内がインプラントの成功を体験していれば、“いっぺんに11本抜歯して、インプラントにして下さい”という運びにもなったでしょうが・・。 この症例では、審美的要素の強い前歯は21|12 4本同時にインプラントしたほうが、歯肉ラインが揃い綺麗に歯が入るので、まず初めに取りかかり、奥歯はあらかじめ、増骨(サイナスリフト)だけはしておき、半年先か数年先かわからないけど、患者さん自身いよいよ噛めなくなったと判断した時点で、スムーズにインプラントに取り掛かれるように準備しておくといった譲歩案を提示することで、治療に移行することが出来ました。 インプラント治療では、ちょっとずつの変化・治療を望まれる患者さんに対しては、時間軸を見据えた診断が必要となります。時には機が熟すのを待つ必要もあります。 術者にいくら、治療の精度・スピードがあっても、時間軸を見据えた診断が出来なければ、治療が成功する/しない以前に、患者さんが安心して治療をまかせることは出来ません。
次回、帰国時1週間滞在できれば、両側サイナスリフト予定です。
“もう先(寿命)も長くないし、右だけでも先に噛めるようにして欲しい”と言うことで、右を先にインプラント致しました。
では、また来月。
岸川歯科 院長 岸川 裕 |
岸川歯科 鳳診療所 大阪府堺市西区鳳東町4-308-1
TEL/FAX:072-272-0796