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■今月のコラム
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テーマは・・・「歯科心身症って??」です。 |
こんにちは、岸川です。 今月付けで、岡山大学の後輩・李裕史先生が此花区で開業するため退職致します。 これまでたくさんの勤務の先生方と一緒に仕事をさせて頂きましたが、楠目先生の診断精度・治療精度は、ダントツピカイチ太鼓判、デキル先生です。たくさん無理を言って困らせてやって下さい。 では早速、今月のコラム“歯科心身症って??”です。 “夕方になると、歯が膨らんで豆腐のように柔らかく感じられ、食事を摂ると、その歯がとけて粒子がザラザラするのを舌で感じ、ひと晩経って朝になると元に戻っている、そしてまた夕方になると・・・。” 今年も、このような症状を訴えて来院された患者さんがいました。 もちろん、口の中を診せて頂いても、異常は何一つ認められません。 “歯科心身症”とか“口腔神経症”と呼ばれるもので、 心療内科にかかっていて、朝晩と毎回20〜30錠の薬を飲んでいる患者さんなら、まずその薬による副作用などを疑うのですが、そうでない人もいます、その場合は、“ストレスがある時に歯をいじったことによって、脳が勝手に感知しだしているのです”という微妙なニュアンスの原因説明をさせていただいて、病状を認識していただくことに努めます。そのうえで、心療内科併設の公的医療機関へ紹介しますが、なかなか完治することはないようで、その後も、ストレスが溜まると、歯が痛くなったり、舌が痛くなったりはするようです。 「入れ歯が合わないために不安になったりイライラしたり、痛みが出たりする」 以上のような症状で、どこの病院に行っても原因が解からない、あるいはいくら歯の処置を繰り返しても一向によくならない場合があります。 病は“認識の程度に病み、認識の程度に治る”ものですから、みなさんにこういう病気もあるということを認識いただくことで、間違っても現状以上には不幸にならないことを願って、今月は、原因も治療法もまだまだ解明されていない“歯科心身症”をあえて採り上げさせていただきました。 今月も難症例たくさんお待ちしております。 では、また来月。
岸川歯科 院長 岸川 裕 |
岸川歯科 鳳診療所 大阪府堺市西区鳳東町4-308-1
TEL/FAX:072-272-0796