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今月のコラムです2006年2月のコラム

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「良い根管治療の見分け方」です。

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こんにちは、院長の岸川です。

じゃ、いきなりいきますね。

たった1本の歯の治療に、半年間、毎週1回、30分間根管治療を受けに通い続けたけれど、いつまでたっても歯(かぶせ)を入れてもらえず、不信感がピークに達し、結局紹介で当院を訪れた患者さんの初診時の写真(左写真)。

(矢印がその歯)患者さん曰く、「そこの歯医者では特に長く待たされることもなかったが、毎回違う先生がその1本の歯を2〜30分治療??してくれ、とうとう半年が過ぎた。」という。

 

根管治療以前にグチャグチャの虫歯をのけてみると保存するのもかなり厳しい状態。結局2週間程で歯(かぶせ)を入れて咬めるようには致しましたが、この歯の将来は真っ暗。

患者さんからはえらく感謝されはしましたが・・・。

 

★Point1★☆★
見えない部分(根っこ)を手指感覚と統計学を総動員して治療するのが根管治療。簡単なはずの見える部分の治療がこれでは・・・根管治療は言わずもがな。

 

毎年、右下奥3本の歯の歯茎が順番に腫れて、その度に歯医者でかぶせをやりかえてきたという、特に5番の歯(矢印がその歯)の根管治療は過去に幾度と無くやっているという。

ある意味さまよい続けていた患者さんの初診時の写真。

 

当院での治療後、白く写る薬がどれも根の先まで入っているでしょ。5番の歯の曲がった根の先にもしっかり入っているでしょ。これでこれからは腫れることはなくなります。

これはかなり大したことをしてるのですけど、すぐに感謝はされません。(他のドクターやスタッフはこの治療の難易度を理解しておりますが、もちろん当の患者さんはそれほど理解しておられませんから。)

でもこれから先これらの歯の歯茎が腫れることがなければ、年月の経過とともに徐々に理解されていくことでしょう。

★Point2★☆★
白く写る薬が根の先までしっかり入っているでしょ。これをしっかり確認して下さい。良い根管治療のできる歯医者は術後のレントゲンを必ず見せますから。

★Point3★☆★
迅速にかつ的確に、曲がった根の先まで治療できるのはかなりの達人。

 

P.S・・・根管治療とインプラント治療には相関関係があります。根管治療が上手い歯医者はインプラント治療も上手いですし、インプラント治療が上手い歯医者は根管治療も上手いです。双方とも学術・技術はもちろんのことセンスの比重が非常に大きいのです。

当院ではもちろん、根管内の洗浄・消毒には超音波やレーザー、オゾン水や3Mixのハイテクはいうまでも無く、信念を持って総動員しております。良い根管治療を提供し続けるには卓越した技術と高価な器材は必須です。

この国の根管治療のレベルが低いのは、技術レベルの評価もなしに、欧米に比べデタラメに安い根管治療の治療費(およそ10分の1から20分の1です。)を決めている役人にも問題はあります。

しかし、耐震偽装問題・無責任なアメリカ産牛肉輸入再開・株絡みの粉飾決算・・・デタラメな人、信念の無い人が多いことは否定できない世の中です。

これからも、間違っても、デタラメの類に分類されないよう頑張りますので、よろしくお願いいたします。

また、今月も更に難しい難症例、たのしみにお待ちしております。

では!

 

岸川歯科 院長 岸川 裕

 


 

 

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