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■今月のコラム
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テーマは・・・「最近のインプラントって??2008」です。 |
こんにちは、岸川です。 9月13(土)14(日)東京国際フォーラムでの日本口腔インプラント学会・学術大会に大阪のメンバーと行ってきました。ということで、今月のコラムは“最近のインプラントって??2008”です。 私は、ここ数年の間に登場した理論や技法に関する、特に骨の成長因子に関する蓄積された臨床データの発表に注目しておりましたが、数年先行して発表されている欧米のものと大差無く、当院の行っているインプラント治療はぶれてない、ということを再認識してきました。 インプラントは欧米の方が進んでいるように思われている方は多いかも知れませんが、造骨で使われる材料に対して厚労省(今、世間で噂の)の認可のハードルが世界一高い為、データが出ない、出にくいというだけで、インプラント本体のチタン加工技術や手術の精度は文句なく世界トップクラスだと思います。現にここ数年来欧米のメーカー主導で登場してきたインプラントオペ当日の内に総義歯が固定の仮歯に代わる、いわゆる即時加重なんてものは、せっかちでシビアな大阪人を満足させ続けている私たち大阪のメンバーの間では、少なくとも10年以上も前から標準装備の術式でした。 今回のインプラント学会で紹介されていたコンピューターによる解析を駆使して、インプラント埋入から仮歯まで誰が施術しても?1時間で終わるシステムは、メーカーがより多くの歯医者に自社インプラントを使ってもらおうと開発したもので、症例は限られますが、これまで沢山の症例を経験してきたドクターにとっては多少のスピードアップにはつながるでしょうが、しっかり症例を選ぶ目や技量を持っていない歯科医が使うことで、再手術が必要になったり、結局えらい目に遭うのは、ただでさえ安くないインプラント治療費にさらに付加価値が付いた高額な治療費を払うことになる患者さん自身であります。 いずれにしても、最近の世界的なインプラント治療の流れは、大阪人・・・日本人としては当たり前の“時間短縮、期間短縮”です。 誰がやっても同じ結果になるインプラントシステム・・・誰がやっても同じ結果になる脳外科・・・誰がやっても同じ結果になるバチスタ・・・あったら誰も苦労せんけど・・・ 以下に、先月当院で、1本しか歯が無い上顎に1時間で固定の仮歯まで入れた症例を紹介します。 大○○○子さん 7○歳女性
平成5年頃より、上顎には歯が1本しか無く(写真A)、これまで入れ歯を使っておりました(写真B、C)。下顎はご自分の歯を使ってブリッジでしっかり入っておりますから、強度的に劣る上顎の入れ歯が度々破損し、これまでに修理を何度か繰り返してきました。 PS.整形外科等再生医療の分野で成果の出ているPRGFシステム(自己の血液から成長因子を取り出すもので、骨が欠損している部分に用いることでスムーズに骨再生される、安心安全な方法)の導入に備え、先週東京八重洲でのPRGF講習・実習会に当院のスーパーインプラントスーパースペシャルアシスタント(略して、SISSA)の2名と参加してきました。(2年前の清原選手の膝の軟骨形成手術にこの技術が使われていたら、もう少し結果は違っていたかもしれません。)
では、また来月。
岸川歯科 院長 岸川 裕 |
岸川歯科 鳳診療所 大阪府堺市西区鳳東町4-308-1
TEL/FAX:072-272-0796