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今月のコラムです2007年7月のコラム

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「最近の審美歯科って??」です。

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こんにちは、岸川です

今日、先月“ヤッタ!”って言って頂いて、私自身も“ヤッタ!なんか言われたら、こっちも嬉しいわ”と喜んだ患者さんの歯が綺麗に入りましたので、お題は強引にも、“審美歯科”でいきたいと思います。
ということで、今月のコラムは、“最近の審美歯科って??”です。

まず症例報告です。

患者さんは、23歳、清楚な女性です。今年の1月31日、かかりつけの歯医者さんの紹介で、当院を受診されました。
右上前の差し歯をしている歯が根っこから折れており、かかりつけの歯医者さんで抜歯が必要で、歯を入れる方法として、ブリッジかインプラントの選択肢を提示され、あいにく、かかりつけの歯医者さんでは、インプラントはされてないということで、抜歯の覚悟は出来ているが、ブリッジかインプラント、どちらにすべきか相談希望で来院されました。(写真1)

確かに、差し歯ごと根っこが折れており、抜歯は避けれそうにありませんでした。(写真2)
また、その歯の周囲の歯槽骨も炎症の為うんでとけてきており(写真3)、抜歯後の歯茎は大穴が開き、到底元どおりに再生治癒して穴が埋まるとは考えられず、このままいくと、そこだけ長―い歯が入ることになります。

 

抜歯即時インプラントや骨造成を強引にする先生もいるでしょうが、私が安全で安心と判断して説明して、患者さんに選んで頂いたのは、矯正装置付の仮歯を用いて数ヶ月じっくり時間をかけてゴムの力で歯根を引っ張りあげ(写真4)、根っこを引っぱると周りの骨もくっついて盛り上がってくるので、患者さん自身の再生能力を利用し、歯茎・歯槽骨を盛り上げながら、抜歯する方法でした(写真5)。またブリッジかインプラントかに関しましては、隣の歯が天然歯であればインプラントを勧めたでしょうが、変色したプラスチックの差し歯が入っており、一緒に綺麗にしたいと希望されておりましたから、バランス的にブリッジで十分で、特にインプラントは必要ないと考えます、と説明致しました。

 

7−8ミリ挺出させたところで、折れていた部分(破切線)が無くなり、残った根の長さは、隣の歯の根の長さの半分になりました。(写真6)
強度的に問題があり、隣りの歯とつなぐことが前提ですが、“ひっぱってきた歯を抜かずに使いましょう”、と言ったところ、冒頭の患者さんの本当に嬉しそうな“ヤッタ!”を聞くことが出来ました。
写真は、今日入った歯です、歯茎にはまだ少し発赤が認められますが、治ります、心配ありません。
これが、昨年より当院でおこなっている、噂のゼノテック(商標名)のオールセラミックスクラウンです(写真7)。

ジルコニアの純度100%で、これまでのよく欠けて問題の多かったアルミナのオールセラミックスや、同じジルコニアでも純度が劣っていたり、精度の悪いCAD-CAM(コンピューターが模型を読み取り作製)のものとは一線を画し、歯茎との親和性、審美性、強度、どれをとっても信頼度はバツグンです。ただ高価な技工装置が必要でして、セラミックス供給がウルトラC級でしかもオーナーがええモン好き、ほんまモン好きのスーパーな技工所でしか導入されておりませんので、特に稀少です。

PS.ジルコニアは宝飾業界ではダイヤモンドの代用石として使われます。
透明、白、赤、黄色など、いろいろな色がありますが、どれも珍しい鉱物で、古代の文献ではヒヤシンス石と呼ばれており不眠症に良いとされていました。また、カトリックでは謙遜の石と言われてきたそうです。パワーストーンとしては、エネルギーを発散するダイヤモンドのパワーと、エネルギーを吸収する水晶のパワーが共存した貴重な石で、邪悪なパワーを寄せ付けない素晴らしい力を持っていると言われ、情緒的な混乱が起こったときには、精神安定を授けてくれるとも言われています。

ジルコニアの純度100%のオールセラミックスは金属アレルギーでお悩みの患者さま、メタルフリーを希望される患者さまには最適な治療法です。粉末は皮膚炎などの治療薬や化粧品にも用いられる安全な材料です。

ではまた来月。

 

岸川歯科 院長 岸川 裕

 


 

 

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