自分の息に自信のない方、多いでしょう?
口臭、百年の恋もさめますよね! では、何が臭うのか?
そのほとんどが口の中の細菌の産生する硫黄ガスの臭いです。
- 舌の表面が白く覆われた舌苔は、乳頭の肥厚や細菌およびその代謝産物から成っており、口の中を清潔にしない人や、胃腸が悪い人によく見られます。
口の中の細菌の大部分は舌の上に生息しております。だから口臭の元は舌にあり、と考えて下さい。
ここで口臭の気になる方は考えると思います。
口の中で細菌が増えます、臭いです、どうしたらいいと思いますか?歯ブラシに歯磨き粉つけて舌こすりますか?
しかし、なぜ今の時代になって、口臭のことが、よく言われるようになったのでしょうか?
昔の人より口の中の手入れが悪くなったからでしょうか?
細菌が進化したからでしょうか?そしてそれらがより臭いガスを出すことが出来るようになったからでしょうか?
いや、口臭の原因は、それよりも人間様の免疫力が、弱ってきたと考える方が自然だと思います。
代表的なものがドライマウスです。口腔乾燥症ともいわれ口の中や喉の渇きを主訴とする症状が現れます。眼に現れるドライアイ同様、徐々に注目され始めています。ドライマウスの人口が増加している背景には、現代人に多いストレス、ほとんど噛まなくても飲み込める食べ物、そしてツバが出る前に食べ終わらなければならない?時間に追われた現代人の食事事情・・・ツバを出す間もないし、唾液腺もツバを作る時間もない、といったところでしょうか。
唾液の分泌量が低下すると、自浄作用、殺菌作用、免疫力が低下します。そうなると細菌の増殖、繁殖が始まります。大体1個の細菌が倍々に増殖して、1日で1億個というとんでもない数になります。実際の生活では舌粘膜にも免疫力があるので、そこまで増えないにしても舌の上は細菌だらけですよ。それら細菌が出す硫黄ガスの量、半端でないと思いませんか。
粘膜自身の免疫力、これも現代人は怪しいです。
今あなたの周りに、アレルギー体質の人どれ程いますか?
アトピーやアレルギーで炎症を起こした口腔粘膜、しかも口呼吸で唾液も枯れ気味。
果たして細菌の増殖を抑えきれるでしょうか? 答えはノーでしょう。
それより舌は、見えている部分・磨ける部分は舌全体の前三分の一程度で、ノドの奥のほうに残り三分の二が存在します。舌は擦れるとすぐ傷つきますし「がん化」することもよくあります。舌をブラシで磨いて次の日ヒリヒリ痛んだ経験はみなさんあると思います。味覚細胞を傷つけ「癌」になるリスクを冒してまで前三分の一だけを舌ブラシで磨いても根本的な解決にはなりません。
口臭を治すには、
■唾液や粘膜が正常に機能すれば良いわけです。
■要は体が健康であれば良いわけです。
では、どういった状態が健康なのでしょうか?
例えば、スーパーで1パック100円で売っている卵、それを生むニワトリは本質的に健康でしょうか?
身動きひとつ取れない小屋の中で、来る日も来る日も薬漬けの人工飼料と水を与えられ、免疫力が低下しどんな病気にでも罹りそうなニワトリ。
そのニワトリと現代日本人 どこかかぶる気がするのは私だけでしょうか?
交通手段が発達しみんながみんな運動不足で、ファーストフードを平気で食べ続け、しかもろくに睡眠・休養もとらずストレスためて不規則な生活を続ける現代日本人。
「免疫力が大丈夫であるはずがない」と考えるのは私だけでしょうか?
こういった毎日毎日の生活習慣から生じる病気を生活習慣病といい、歯科では歯周病がこれにあたり口臭もかなりの部分があてはまると私は考えております。
口臭はあなたの生活習慣への警笛と考えるのが自然ではないでしょうか。
あなたの生活習慣は大丈夫でしょうか?
口臭は正しい知識を持って行動することで治るものです。
がんばりましょう!
“口臭が気になる”と言って当院に来院される方を、ハリメーター(口臭測定器:口腔内揮発性硫黄ガス測定器)で測定しても二人に一人は正常値です。いわゆる自臭症の人達です。これは鼻の近くのにおいが自己認識できないことに起因しております。
一方で、明らかに他人に害を及ぼす口臭があるのに,気づいてなく病院に来ない人がたくさんいるのも事実です。人の嗅覚は順応しやすく、自分の匂いにはすぐに慣れて感じなくなってしまうことに起因しております。キムチをみんなで食べるとお互い臭くないでしょ、それです。
それゆえに、口臭治療は、においの「質」と「強さ」を正確に、客観的に評価することから始まります。
当院では口臭原因物質の測定及び口腔健康診査により一人一人の口臭をあらゆる角度から検証し、
・根治療法は生活改善・アレルゲン除去・プラークコントロール
・対症療法はカテキン摂取・ビタミンB投与
と位置付け治癒・改善に努めております。
*どうぞお気軽に御相談下さい。 |