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今月のコラムです2008年12月のコラム

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「救世主はアルファード??」です。

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こんにちは、岸川です。

今月のコラムは“救世主はアルファード??”

11月15(土)16(日)、4年に1度の日本デンタルショー2008と第21回日本歯科医学会総会がパシフィコ横浜で開催されました。出展される歯科業者さん達は、新製品の開発をこの4年に1度のショーに間に合わすべく進めるぐらいの入れ込みようですから、日帰りの強行軍にもかかわらず、最新のCTと診療チェアーを目当てに、当院のドクター達と覘いてきました。が・・・
主催者発表では、来場者は関東の歯科医師、歯科衛生士、歯科技工士を中心に6万人を超えたそうで、全国の歯科医師数が7万人ということですから、かなり盛況というか、歯科医療従事者のみなさんの熱心さに、感心致しました。

歯科用CTに関しては、トテツモナク有難いことに、当院から目と鼻の先に5 月に誕生した堺市重度障害者歯科診療所に、朝日レントゲンのアルファードという最新で最高品質の機種(現在、間違いなく世界で一番きれいに写って、一番高価な歯科用CT!)が導入され、そちらに撮影を依頼すれば30分もあれば、撮影データを入手することが可能となりました!!今後よほどの性能とベストコストパフォーマンスを備えた機種が開発されない限り当院で購入する意味が生じなくなりました。皆さん、これまで高い税金を堺市に払ってきて良かったですね!

依然として業界を取り巻く厳しい経済情勢ゆえに、CTはハード・ソフトとも2年前のワールドデンタルショーから遅々として開発が進んでおらず、販売価格は高止まりのままです。
以前導入を考えていたパノラマとCTの両方撮影可能な機種は未だに、CT撮影時に着脱するカセットセンサーを誤って落として破損した場合修理代が1千万円!!??以上かかるし、カセットセンサーを落とす心配の無い機種は画像精度が未だに低いままです。
その不利益が跳ね返っていくのは民間診療所の場合は当然、患者さん自身になるので(俺はノセル気はないよ、数も腕もこなしこなれてるもんね)“30分かかるのが5分で済むのは便利だけど、映りが悪い・解析ソフトが悪い・コストが高い・・3大4大5大デメリットが大きくのし掛かる現状では、要らんなー”と判断致しました。

診療チェアーに関しては、小泉改革からの度重なる診療報酬削減により、医院のチェアー買い替え需要が激減しており、一部の自費治療用の高額機種以外は供給側の開発意欲は完全に殺がれているように感じました。
また、以前は予防関連のブースでは、歯科衛生士さんが新開発の歯ブラシや歯磨き粉の試供品をたくさん頂いている光景が目立ちましたが、今年は皆無のようで、経済がおもわしくないのが如実に表れておりました。

そんななか、その週に当院で導入したPRGFの機器に関して、国内輸入元の代表を務められている佐藤先生を偶然会場でお見かけして、ブースの前での立ち話にもかかわらず紙と鉛筆まで使って頂きミソの部分をしっかりご教授頂きました。気さくで志の高い先生で、時間にして20分程でしたが、青天の霹靂、本当にありがたかったです。
“たくさんの症例に役だてて下さい”とエールを頂き、早速役立てさせて頂きました。
ありがとうございました。

症例は来月にでも・・。

今回の会場滞在は3時間ほどでしたが、見て聞いて触れることで、収穫はたくさんありました。

PS・・・
当院受付の顔・栗木さんが、11月1日脳内出血の為、自宅で倒れ病院に運ばれました。
そのまま意識不明に陥り、現在1ヶ月が経過しております。

今年72歳で、10数年前に一度脳梗塞で倒れ、言葉を上手くしゃべれなくなりました。
普通の人なら年齢が年齢ですから、その時点で気力や自信といったものを失って仕事を引退するのでしょうが、栗木さんは違いました。家族の皆さんをはじめ周囲の協力が大きいでしょうが、自らの意思で職場に復帰され、気力を持ち続け、努力をし続けられ、最近ではかなり普通にしゃべれる日も多くなっておりました。
今回は、倒れる前の週に“院長さえよければ、来年も受付に立ちたい”って申し出られたので“こちらこそ、お願いします”って話していた矢先の事でした。
山上歯科時代からのスタッフで勤続40年のベテランで、私は18年間お世話になっております。診療開始時間になかなか現れない私に対し、毎日のように電話をかけていただいておりました。“栗ママ”の愛称で親しまれており、常に立場をわきまえながら元気良く仕事をされるので、古くからの患者さんの信頼も厚く、お休みが長引いてから“具合悪いんか?どないしたんや?”と受付で聞いていかれる患者さんも多いようなので、この場を借りて報告致します。ご心配をおかけしております。
1つ確かなのは、たとえ意識が戻られたとしても、受付に復帰出来る可能性は、本当に残念ながらほぼ無いということです、せめて意識が戻られることを祈念しております。

栗木さんと同じ年齢で同じ病気を患った場合、私にはとても診療を続ける勇気は湧かないでしょうが、今月もそして来年以降も、いい仕事をたくさんして、これまで18年間私を応援し支え続けてくださった栗木さんの気持ちに応えたいと思います。
栗木さんご家族のみなさん、どうか頑張ってください。

 

 

岸川歯科 院長 岸川 裕

 


 

 

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