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今月のコラムです2010年6月のコラム

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「導入したCTはどーなん??」です。

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こんにちは、岸川です。

鳳診療所の方も関係業者各位・スタッフ達の協力のもと無事オープンにこぎつけることが出来ました。御蔭様で、有難う御座いました。
ハード面でもソフト面でも地域最高レベルの医療サービスを提供し続けていきたいと考えております、たくさんの方の御来院をお待ちしております。

早速、今月のお題ですが“導入したCTはどーなん??”です。

まず、症例です。
○田○○ 3○歳 男性
H21年11月、「1ヶ月前より、左上1番2番相当の上あごにプツッとしたものが出来て、読書後とかにズキンとした痛みがある、食事するのは大丈夫だが、上あごの歯ぐきを押さえると痛い。」主訴で来院されました。プツッとしたものはろう孔とかfistelと呼ばれ、歯の根の先が膿んだときに出来る膿の出口というか管(くだ)です。写真A1はその時のレントゲンです。


造影剤をろう孔に入れて写しているので、ろう孔の原因歯は左上1番ということがわかります。消炎後来院が不定期でしたが、仮歯の関係で左1番の治療から始めました。
根のダメージが大きすぎるのか、ろう孔はなかなか消失しませんで、左上1番2番の根尖の丁度中間に位置する圧痛に至っては改善はほとんど認められませんでした、左上2番が圧痛の原因歯と判断し、根幹治療を始めると「違和感が少し改善したような?」といった微妙な反応でした。写真A2が根幹治療中のH22年4月のデンタルレントゲンです。なかなか症状が好転しませんで、途中検証の為同年4月CTを撮ってみました。A3が前方向からのCT像、A4は左上1番の横からのCT像、A5は左上2番の横からのCT像です。
A3から2つの病巣は独立したもので、根尖病巣は左上2番が大きくやや近心寄りに在るのが確認できます。

 

A4から根幹の歯質が頬舌的に薄く、小さい根尖病巣とろう孔が確認できます。
A5から根の裏側にまで周り込んだ大きな根尖病巣が確認できます。これが違和感の最大の原因と考えられます。
A3A4A5より水酸化カルシウム製剤(消毒剤)が根幹内にドンピシャで入っているのが確認出来ます。

CT撮影すると情報量が格段に違います。自信が確信に変わりました。
”患者は認識の程度に病み、認識の程度に治る”ものです、CT撮影してこれはイケると確信してから、症状もイイ感じで改善しだしました。
教科書的には、根尖病巣がこんなにあって難治性なのは根がダメなのだから歯根端切除なり抜歯しなさいと書いてあるけど、「この歯相当悪いのは前の歯医者で聞いて判っているけど、先生頼りにしてます、なんとか(残すように)お願いします」といわれ、症状の改善が思わしくない中、CTの撮影で診断治療の確信が持てた症例です。
6月現在ろう孔は消失し、違和感もほぼ消失しております。

○○未○ 2○歳 女性
他院の勤務医からの紹介です。
他医院で平成21年11月右上4番相当部の晩期残存乳歯を虫歯の為抜歯され、その際ブリッジ型の仮歯を入れるのに前後の歯を削られてしまったそうです。ブリッジとインプラントの利点欠点を知りたいということで来院され、インプラントすることになりました。

写真B1は平成22年4月初診時のパノラマ写真です。右上3番5番が削られているのが認められます。写真B2はパノラマ写真と同じ方向のCT像、写真B3はB2の横から見たCT像、B2B3より4番相当部の骨の厚みは5mm、幅は8mmでソケットリフトの症例です。
写真B4B5は平成22年5月インプラント埋入時のCT、上顎洞底粘膜が均等に5mmドンピシャで挙上されているのが確認できます。このケースは最新ピエゾでの水圧式ソケットリフトと歯肉増大術を同時に行いました、超低侵襲のオペで、腫れ痛みが生じることはありませんでした。


○○○○子 5○歳 女性
写真C1は平成22年3月初診時のパノラマ写真です。右下6番が度々痛くなる主訴で来院。
歯根が折れておりグラグラで保存不可能でした。
左下6番7番インプラントは8年前当院で入れたもので、今回はそれ以来、8年ぶりの来院です。

上顎は大阪市内のO美容外科に10年前インプラント相談に行ったが、肉が薄いからと云われ高いお金を払ってマグネット式の部分入れ歯を作ったそうです。
今回はできたら上顎のマグネット式部分入れ歯もインプラントにしたいということでした。
写真C2は平成22年4月右上サイナスリフト・インプラント埋入時のパノラマ写真です。
写真C3は骨の厚みが3mmでサイナスリフト・インプラント埋入した右上6相当部のCT像です。造骨部の下半分にPRGF、上半分にβ‐TCPの顆粒が確認出来ます。写真C4は右上6番インプラントの周囲を、インプラントの長軸を中心に30°ずつ回転させたCT像です。ドンピシャで上顎洞底が挙上されているのが確認出来ます。

CTは術者の自信を確信に変えてくれますし、患者さんの認識をアップさせてもくれます。
今回CTを導入することで、さらなる安心と安全が手に入り非常に良かったと思います。

今月も、なんとかしたい、誰かエエ先生おらんかな、と考えている難症例の方たくさんお待ちしております。
では、また来月。

 

岸川歯科 院長 岸川 裕

 


 

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